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2006年12月21日 (木)

新・特許戦略ハンドブック ぱーと に

第2章 企業経営と知的資産マネジメント

 知的資産マネジメントって、特許事務所にいる人間には、あまり関係がないのかなと思ってしまう。 やっぱし、法律事務所にいてM&Aをやっているとか、企業にいて知財部にいるとかでないと別段ねぇ・・・ しかも、知財を財として捉える時って、あんまり理系の知識っていらない気がするのよね。 財として捉えることができるってことは、ある程度活用されているってことだもんね。 基本的に出願や権利化のための特許庁とのやりとりについての法律の専門家である弁理士の資格もいらない気が・・・ 未使用特許の価値判断は、理系の力がいるのかもしれないけど、それ以外ではなぁ・・・というのが率直な感想。 未使用特許については、特許流通アドバイザー制度というものもあるしなぁ。。。 特に弁理士もってなくてもできる。。。 ということで、この本を読んでいても、私自身の勉強が足りないこと、また、私の興味が知財のマネジメントに向いてないことから、やっぱり、頭に入ってこない(トホホ)。

108頁 知財評価って、やっぱり、会社の知財部でやるべきマネジメントというよりは、どちらかというと、M&Aで相手先の評価のための指標だよね。 ベンチャーを買う時とかに、使ってそう!!!

115頁 「特許権信託の第1号として、UFJ信託銀行がトキワ精機の保有する油圧配管の継ぎ手の新製法に関する特許権の信託を受託した。」

 信託第1号ということで、結構新聞をにぎわせていたと思うんだけど、その後どうなってるのかな? また、特許権信託というものが、バリバリなされているのかな? それよりも、投資の対象としての(以下)

116頁 「みずほ信託銀行がアニメーション著作権の信託を手掛け、信託受益権を販売し制作費を調達する、との報道もされている(日本経済新聞朝刊2005年4月12日)。 」

 日本の知財の中では、アニメなどのコンテンツ系において他国を圧倒的にリードしているという話を聞くことから、こっち方面で、知財の信託は進んでいきそうである。 なんだったか忘れたけど、角川書店だったかが、こういった形で著作権の信託から制作費を稼いで映画化したみたいな話を聞いた覚えがあるけど・・・ 著作権がからむと、弁護士の業務だなぁ・・・(っつうか、そもそも契約がかむと、本質的には弁護士業務だよな・・・)

120頁 「日本が知的財産立国として国際競争を改めて回復するためにも、知的資産経営を支える知的資産マネジメントがより効果的に実践されることを期待したい。」

 と締められているが、ネットバブルの次の担い手が知財ということで、今、知財経営等が流行っている感が否めない。 知財は、無形の財産で、市場性が読みづらい手前、ネットバブル等とも違うし、また、直接市場に訴えかけるものでもないので、知財は直ぐに儲かるものではないと分かるや・・・。 ということで、日本人は飽きやすいし、ブームで終わってしまうんではないかと危惧したくなる。 ネットバブルは、コンテンツやビジネスモデルを提供することで、アイデアが即金につながったけど、知財ってその点で難しいよね。 また、参入しているのが、儲けといったものには厳しい感覚をもっているであろう、銀行系、コンサル系だというのもブームが直ぐに過ぎ去ってしまって終焉してしまうのではないか・・・と思う。 特許を実際に使用し収益を得ている製造業が、率先して知財経営をやっているというよりは、ハゲタカファンドといわれたような知財ハゲタカとでもいうべき方たちによって、知財マネジメントが動いている気がしてならない。 なんか100年の計とでもいうべき、経営学や経済学に通ずるような学問としての重さが感じられないのよね。 ということで、この本も何とか知財で一攫千金を狙うというようなコンサル会社の宣伝本に見えて仕方がない。 正直、「知財ほにゃらら」とすれば何でもよしみたいな風潮が感じられるけど、何も知財を特別に扱う必要なんてなくて、経営学、経済学的な観点で考えるときに、1つの財産として知財も捉えばいいのではないかなぁと思うのよ。 何も知財だけを特別に切り離す必要はないんでないかい?とさっ!! 唯一、アメリカのベンチャーのように、エンジェルがいて、本業は赤字だけど、なぜか株価などの評価は高いみたいな企業を評価する際にはどうしても特許を評価する必要があるので、必要な手段になるかと思うけど、日本みたくベンチャーが殆ど育ってなくて、ベンチャーに投資するような投資家も少ないようだと、何だか、知財を学問化するのってホント虚栄だよね。

 これでは、知財も以前流行った、人材マネジメントの二の舞じゃないかな。 人材マネジメントだということで、色々な派遣会社やら人材マネジメントを扱うような企業ができ、種々の自己啓発系に近いマネジメント本が流行ったが、今やそんなブームもどこへやらだもんね。 転職のすすめと、派遣のすすめで気付いたら賃金だけ安くなった、ワーキングプアの時代だもんね。 そして、マスコミでは、勝ち組、負け組と組み分けされて、これじゃぁ、競争はいけませんと順位付けを禁じられた教育を受けてきたであろうゆとり教育世代もビックリだよね。

 

 

本日のキーワード: 知財ブームはいつまで続くのかしらん。

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