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2007年1月14日 (日)

誰が本当の発明者か

誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語

志村 幸雄 BLIE BACKS 講談社

 さらっと読めるし、発明は事実行為なので自然人のみが云々かんぬんの29条1項柱書じゃないけど、権謀術数の渦巻く世界なのねぇってのが、手に汗握る感じで書かれていて面白い。 筆者は、半導体方面の知識が豊富なようで、そこかしこに知識が散りばめられているけど、そして、書いてあることは基礎の基礎なんだろうけど、全く分かりかねます。 ということで、わたくしは、電気の弁理士には成れないことが確定です。

 エジソンのイメージって、小学生ぐらいの時に電気もとい伝記を読んだくらいなので、エジソンについて知っていることといえば何となくな割りに、発明王ってことですごく良いイメージだったんだけど、かなり銭ゲバなシタタカな人だったようですね。 しかも、知的財産をかなり有効に活用していたみたいで。。。 「エジソンとパテントポートフォリオ」っつうのもいい論文テーマになるかもです。 エジソンって京都の竹を使って親日家で、、、ってイメージしかなかったからなぁ。 エジソンが来たわけではなく、弟子が来てたみたいです。。。

 一端を引用してご紹介。

90~91頁 「エジソンの名前が出るところに必ず特許問題あり、金銭問題ありで、その判定は容易ではない。」

92頁 「エジソンがしたたかなのは、この時点で早くも映画に関して暫定特許出願をしていることだ。 この手続で、出願特許が成立する前でも発明意図が法律的に認知され、・・・」

98頁 「エジソン伝説の1つに「エジソンの靴で特許庁の会談が擦り減った。」という話がある。」

103頁 「・・・、「商工業の世界では誰もが盗む。 私自身もずいぶん盗んだものだ。 肝腎ななのはいかに盗むかである。」というエジソンの言葉・・・」

 

 ベルは電話を発明したけれども、アメリカ電話電信会社(AT&T)ってベルの会社らしく、更には、「Science」ってベルが創刊したみたいです。

 キルビーといえば、特許法の世界では、富士通と争って、104条の3のモトとなった権利濫用の抗弁が有名だけど、キルビーさん自体は、ノーベル賞を受賞しているICの発明者なのね。

 飛行機の発明者であるライト兄弟も特許権を行使しまくっていたようである。

 

 最後に、発明の話とは直接関わんないような文章にみえるが、今の世相をあわしているようで気になった文章を引用しておしまい。

192頁 「聖書マタイ伝の「富む者はますます富み、貧しい者はますます貧しく」にまぞらえていれば。これも一種の「マタイ効果」である。」

 

 

本日のキーワード: 特許を受ける権利は原始的に発明者に帰属する(29条1項柱書)

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