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2008年1月28日 (月)

成功はゴミ箱の中に

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者 レイ・クロック ロバート・アンダーソン共著 野地秩嘉監修・構成 野崎雅恵訳 柳井正・孫正義解説 プレジデント社

 自伝だけあって、ちょいと自慢話というか、まずは、とにかく働くことという感じです。 もうちょっと創業者的観点からモノを見ないといかんのかもしれませんが。。。

 著者の座右の銘だそうですが、

16頁 「未熟であるうちは成長できる。 成熟した途端、腐敗が始まる」

 未熟と考えられ続けるかですね。 日々チャレンジしていれば、いつでも未熟な状態でしょうかね。

38頁によれば、レイ・クロックとウォルト・ディズニーは、年齢を偽って入隊して出あっていたのですね。 その後、マクドナルドとディズニーというコラボレーションがあったのは記憶に新しいところです。

39頁 「まず宿泊先のホテルにサンプルルームを造り、バイヤーごとに好みを調べ、それに見合った商品を販売した。 腕に自信のある投手が、すべてのバッターに同じ球を投げないのと一緒で、自信のあるセールスマンは、客ごとに売り方を変える。」

 この考えは弁理士業であっても通じてきそうです。 明細書ごとに文言を変えていたら問題ですが、担当者、クライアント企業ごとにアプローチは変えていく必要があったりするかもしれません。

 本書で、マクドナルドに関わった人たちが多数出てくるのですが(相変わらず、登場人物が多すぎて途中からこんがらがってついていけなくなったのですが。。。)、

ジェーン・マルティーノ(105頁):事務

ハリー・ソナボーン(133頁):財務

が、重要な役割を担ったことがわかります。

143頁 「ハリーとジェーンには心から感謝を捧げる。 ・・・ ジェーンに一〇%、ハリーに二十%。」

 七〇%はレイ・クロックということでしょうか。 株の話ですが。

134頁 「この忍耐強さと、マクドナルドでの仕事に全力を注ぐ-たとえそれが二四時間であったとしても-という姿勢に感服した。」

 ハリー・ソナボーンに関する記載なんですが、できる人が24時間働くんじゃ、凡人が成功できないのも、ますます差が開いていくんだから当然になりますね。。。 24時間は働けないなぁ。。。 プチ成功がいいですかね(笑)

 二人以外にも、

フレッド・ターナー(148頁)が挙げられるでしょうか。

162頁 「マクドナルドのパティは一〇〇%牛肉でできている。」

 私が幼少の頃、マックだったと思うんですが、100%ビーフを売りにしてCMしてませんでしたっけ? そのとき、あ~、それまでは違ったの?!って思った覚えがあるんですが。。。

 またまた、ですが、

177頁 「マクドナルドは誰にでも成功を授与するわけではない。 ガッツとそれを持続させる力が我々のレストランで成功するためには必要だ。 特別な経験や才能は必要ない。 常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、ハードワークを愛せる人物なら誰でもできるのだ。」

 マックのフランチャイズオーナーになるには資本的にかなり大変というのを昔聞いたことがあります。 この本に書かれている当時とは違うのでしょうが。。。

182頁 「「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。 知りたいものは全部転がっている」 私が深夜二時に競争相手のゴミ箱を漁って、前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したのか調べたことは一度や二度ではない。」

 弁理士だと、クライアントの同業他社や他の弁理士や他の事務所の案件の意見書、補正書を漁るといったところでしょうか。

195頁 「唯一のどにひっかかった魚の骨のような存在があった。 ・・・ 私は彼らがビッグMと改名したその店の向かいに、対抗してマクドナルドをオープンさせ、彼らはまもなく閉店に追い込まれた。」

 マクドナルド自体は、マクドナルド兄弟が作り出したものであり、レイ・クロック氏が結局全てを買い取って別物として大きくしたというところでしょうか。 日本だと藤田田氏ですね。 しかし、当初契約した契約の内容における確執等、経緯が多数あるとはいえ、凄い執念です。

281-282頁 「会社で飛行機を購入した当初は、地域の上空を飛んで学校や協会などを探して、店舗の候補地を決めるのに使っていた。 上空から大まかな情報を得た後に、陸路で実際に現場へ向かっていた。 いまはヘリコプターを使っている。」

 「おいしいハンバーガーのこわい話」ですね。

302頁 レイ・クロックは、サンディエゴ・パドレスのオーナーになっていたんですね。 なお、サンディエゴといえば、井口資仁選手ですね。

307頁 「多くのウスノロたちがすでにベラベラとしゃべっている・・・」

 って、表現が・・・ レイ・クロック氏の性格をよく表しているのではと思える、一節です。

325-326頁 「市の候補地のことなら知り尽くしている。 そこへ行く輸送路、歩行者数など。 たいていは、誰が所有者で何年所有しているのかも知っている。 ・・・ 自分の客に、より良いサービスを行う気があるのなら、地下のレイアウトや、脇道へのアクセスがあるのかなど微細に至るまで調べるのが普通だろう。」

 マクドナルドの成功には、立地がキーワードの1つに挙げられると思うのですが、レイ・クロック氏は、ここまで言い切れます。 徹底するということも必要ですね。

 

 以下は、共著者であるロバート・アンダーソン氏のあとがきやユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏の対談からなのですが、

330頁 「1977年にこの本を書き終えてから、1984年1月14日に心不全で亡くなるまで、」

 今読んでも色あせないところが凄いです。 なお、初版は、2007年刷りですので、日本での発行は遅かったということでしょう。

347頁 ナスダック・ジャパンって、孫氏がつくったんですね。 今の、ヘラクレス市場ですか。

352頁 「我々の業界だと現在、グーグル、マイスペースといった会社が話題になっているでしょう。」

 マイスペースってSNSですか。 日本版の運営会社においてソフトバンクが設立にかんでいるようです。

371頁 「「MBAを持っている。 ユニクロで経営に携わりたい。」 ・・・ 実際に面接して、「何ができるの?」と聞いていくと、ほとんど具体的に説明できない。 MBAを取ったということだけを繰り返す・・・・・・。 MBAは資格です。 他人よりは少し早く経営者への入り口に立てるかもしれない。 しかし、MBAを持っているからといって、その人が経営のプロであるとは限らない。」

 まるまる、弁理士に置き換えられそうです。 弁理士を持っているからといって、知財のプロであるとは限らない。 自分が知財の世界において何ができるのか?自問を繰り返す必要がありそうです。

372頁 「藤田さんも同じようなことを言っています。 「ビジネスマンなら庶民に会え。 庶民の視点で考えろ。」 ・・・ 「・・・ 世の中で金を使うのは庶民だ。 庶民と会って、庶民の生活を知ることが金儲けへの道だ」」

 知財部員とあって、発明者と会うのが金儲けへの道だというところでしょうか。 何だったかの勉強会で、社長や知財の取締役に会っても仕事は増えない。 知財部の人間に会え! 発明者に会え!って言われたのを思い出しました。。。

375頁 「世の中には商品が溢れ返っています。 ほとんどの商品は売れないと思ったほうがいい(笑)。 ではどんなものが売れているかといえば、売る側が信じて売っているものです。 「これ買ってください。 これは絶対いいものです。」 そう断言できる商品は売れます。 反対に「これ、ちょっとまずいな」と感じた商品は売れません。」

 弁理士としては、自分の書いた明細書、絶対いいものです、でいいのかというと微妙ですが、少なくとも、「いいものです」といえないといかんですね。

 

 

本日のキーワード: 藤田田

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