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2008年2月13日 (水)

君命も受けざる所あり

君命も受けざる所あり 渡邉恒雄 私の履歴書 日本経済新聞

 いわずと知れた、日経の私の履歴書の書籍バージョンです。 挿入されている写真の変遷をみると、正直、いい年の取り方はしていないように見えてしまいます。 若い頃から、壮年までは、いい男ですねぇ~

3頁 「私は戦争中の反軍少年時代からずっと権力、上司に反抗を重ねたが、それは退学、除名、左遷、退職といったリスクを伴うものだった。 事実、私は一度会社に辞表を出している。 世の大勢がどうであれ、教師や上司の命がどうであれ、私は反抗した。 そうするしかなかった。 振り返れば君命を受けないことの多い人生ではあった。」

 朝日新聞、産経新聞のスタンスは分かるのですが、渡邉氏を主筆とする読売新聞のスタンスが今ひとつ分かりません。 中曽根氏と仲がよいことも余計に迷わせます。

29頁 「中国戦線では毎日多くの兵士が死んでいる。 徴兵されればやがて自分の戦場に散る。 戦時下の若い男にとって、自分の意思にかかわりなく死ぬことは避けようのない運命だった。 死に対峙する何か。 私はそれを探すために哲学と向き合っていた。」

35頁 「私だけではなく上級生も同級生も、いつ振り向くかわからない死神の後姿を見ながらの日々だった。 戦争に疑問を持たず「七生報国」のスローガンそのままに殉国の志を抱いているのならともかく、人間の本然に従えば「生きたい」と思うのが当たり前だ。 哲学に拠らずとも、燃え盛る生命の火はいつも「生とは何か。 死とは何か」という自問を強い、その答えが見つからないが故に青春の炎は燃え盛った。」

 小林よしのり氏の「戦争論」を読んだときに、感じた何か自分の足りなさに対する答がここにあるような気がします。 60年、70年分を一気に22、3歳のときに開花させたからというのもあったのかもしれません。 そういえば、日本で、後世にも影響を残しそうな創業者といわれている層も戦中に学生時代をすごし、戦後の日本の成長の中から生まれてきているわけですが、今後、骨のある経済人、政治家というものは生まれるんですかね?

266頁 「去勢して女性のソプラノのような声を出した中世ヨーロッパの歌手カストラート、同じく中国の宦官に前立腺がんが発生したことがないことに目をつけ、進行性の前立腺がんに女性ホルモンが有効であることを証明したのは米国のハギンズという医師だった。 ハギンズ博士はこの研究でノーベル賞を受賞するが、私の手術前から博士の理論に基づいて開発されたリュープリンという男性ホルモンの産出を抑制する抗ホルモン剤を注射しているうちに、・・・」

272頁 「リュープリンも毎月1回注射する必要があったのが、その後の改良で三ヶ月に一度でよくなった。」

 リュープリン、武田薬品のドル箱ですね。 しかも、LCMにも成功している知財戦略抜群のクスリでもあります。 武田薬品といえば、存続期間延長登録出願の拒絶査定不服審判の拒絶審決に対する審決取消訴訟を結構、請求してますよね。 有効成分と効能というところで判断するという風に訴訟実務も落ち着いて来ているので(まぁ、前からそうですが)、今後はそんなに訴えの請求はないと思われるところですね。。。

 

 

本日のキーワード: こんな記者はもう生まれないでしょうね。。。

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投稿: ブランド時計 | 2019年5月15日 (水) 07時17分

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