原子力ルネサンス
原子力ルネサンス エネルギー問題の不可避の選択 矢沢潔 技術評論社
バイオ燃料の対極とでもいえそうな、原子力についても勉強してみることにしました。 本当は、原子力発電の仕組み(具体的には、炉の構造)について知りたかったのですが、、、 若干、私の要望と離れていました。。。
76頁 「原子力を自国の電力エネルギー源として利用している国は世界31ヵ国にのぼる。」
核保有国に比べるとずいぶんと少ないですね。 常任理事国と核保有国とが一致しているところが・・・
112頁 日本には稼動中の原子力発電所が55基あるそうです。 で、多くが軽水炉であって、軽水炉は、加圧水型軽水炉と沸騰水型軽水炉に分類されるようです。
「いずれもアメリカで開発されたこれらの原子炉は、炉心の冷却材および減速材としてふつうの水(軽水)を用いる点が他の型式の原子炉とは異なっている。 燃料にはウラン235の比率を少し高めた低濃縮ウランを使用する。」
231頁 「日本では2008年現在、55基の商業用発電炉が稼動している。 すべてアメリカ由来の軽水炉であり、そのうち23基はウェスティンハウス社の系譜の加圧水型、32基はGE系譜の沸騰水型である。」
他のエネルギーとの対比をしつつ、全編をとおして読むと、。。。(自粛)といったところですが、
ドイツのかの有名な風力発電についても、
138頁 「”グリーン・エネルギー”と呼ぶものが本当に自然環境を守るのか。 むしろ自然破壊と景観破壊を起こしているように見える。 地方村落や個人住宅などの電力源としてなら有効かもしれないが、これが産業経済の基幹エネルギーの供給源になるというのだろうか。」
風力発電は、鳥を殺すとよく言われてますね。。。
212頁 昔、ウランは理論上、永遠の埋蔵量を誇ると読んだかしたことがありますが、
「ウランは海水にも含まれている。 濃度は10億分の3.3と非常に希薄だが、・・・ ウラン価格がポンドあたり200~400ドルなら海水からウランを抽出できるようになると述べている。 海水に含まれるウランの総量は46億トンに達し、現在の全原子炉を700万年運転できるほどだという。」
ウラン鉱山ってどんな感じなんでしょうね??? 素人考えだと、放射線はビンビンでているのでしょうかね???
231-232頁 「いま稼動中の55基の原子炉を合計した発電能力(発電設備容量)は5500万キロワットである(WNA=世界原子力協会の最新データでは4757万7000キロワットとなっている)。 これらが生み出している電力は石油・石炭・天然ガスを燃やす化石燃料発電や水力発電などを含めた日本の全発電量の約30パーセントだが、・・・」
こういったエネルギー問題を解決する方策として、
245-248頁 「宇宙太陽光発電所」という構想があるようです。
「必要な技術はすでにほとんど出揃っている。 ・・・ これはきわめて長期的なエネルギー計画であり、目先の経済性などを問題にしたがるような精神性の国民や国はこうした未来的構想にはかからわなくてよい。」
「だが、宇宙から大電力をマイクロ波で地上に送れば、その途中の通過空間は電子レンジの内部のようになるかもしれない。 発電衛星と地上アンテナの間を人工衛星や航空機、あるいは鳥や地上生物が横切ったらどうなるのか。 マイクロ波ではなくレーザーで送電しても別の問題が起こり得る。 それはただちに宇宙レーザー兵器という軍事利用の道をも開くことになるので、大国どうしの宇宙軍拡の道具になるおそれもある。」
こんなHPがあります。 また、特許庁でも紹介されていたりしますね!
特許庁HP>資料室>技術分野別特許マップについて>化学 9年度 化学 4>1.6 太陽電池の将来展望です。
シンポジウムがあるようです! SPS研究会というのは発足しているようですが、学会単位にまではなっていないようです。。。(研究会のHPは見つけられず・・・) 特許庁において30条に基づく指定学術団体でもないようです・・・
本日のキーワード: プルサーマル計画
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コメント
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投稿: LawsonNOELLE25 | 2012年6月24日 (日) 23時46分