2008年11月 6日 (木)

COACHがGUCCHIより売れてるって、本当ですか?

COACHがGUCCHIより売れてるって、本当ですか? 中堅ブランドが巨大老舗ブランドに勝った理由 鈴木宣利 ゴマブックス株式会社

 山田真哉氏の書籍がベストセラーになってから、多数出版されている判りやすい会計本の1種です。  題名的には、餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか?がかぶってきていて、また、スタバではグランデを買え!に内容的には近いと思いますが、よりマーケットに力点が置かれているところが新しいかもです。

135頁 「その1、ズラス。 これは商品、製品やサービスの機能を動かすのだ。 ある機能に新しい価値を追加したり、ある機能を絞りこんでみることで、製品そのものにズレがでるように導くということだ。 たとえば、本屋に雑貨の機能を追加したことで成功している株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションや機能を絞りこんで成功したカットショップのQBハウスなどがある。」 

 後者は、その他の会社での業態を見たことは誰もがあると思いますが、前者は、??? 私は初耳です。 アンテナが、まだまだですねぇ~~~

 既存のものにプラスかマイナスする戦略です。 ニーズを生みだすための独自化の方法として紹介されている3つのうちの一なのですが、特許事務所でもあると思うんですけどねぇ・・・ まだ、見えてきません。

 その2、のチェンジ(ターゲットを変更する)も重要な戦略だと思いますが、それには、まだまだ勉強が・・・ 

195頁~ 毛髪産業のCMとして、最近、同業者のよりも圧倒的に、リーブ21のCMを見る機会が多いと思いますが、CMとしての広告宣伝費と、地道な営業活動の人件費とはどっちが高額になるんですかね? 企業認知度の観点でいえば、TVCMなんでしょうが。。。 独立するならば、広告媒体をどうするかというのも重要な勉強課題ですな。。。

223頁 「Google Docs&Spreadsheet」って、セキュリティ的にどうなんでしょうか? 自社サーバーを持たずに、Google上にサーバーを設けて一元管理って、Google上に割り当てられているか、自社のサーバー上に割り当てられているかの違いで結局のところは同じことなんですかね???

229頁 「素直にマーケティング力で成功した企業の身近な例を取り上げて、勉強する前に”まず観てしまう”ということが必要なのではないかと感じた。」

 特許事務所で言えば、成功している事務所の勉強をしてみることも重要かもですね。 近年成功した事務所として名前が挙がってくるのは、これらの二つ事務所(ですな。)ですかね! 中堅ということでいうと、こんな事務所もありますか。 判るところからということで、まずは、IPDLです。

 

 独立がより迫ったときに読み直したい本です。

 

 

本日のキーワード: 富士サファリパーク 串田アキラ

 

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2008年2月 3日 (日)

儲かる会社のすごい裏ワザ

年棒5億円の社長が書いた儲かる会社のすごい裏ワザ 平秀信 アスコム

 独立したときに、経営面の勉強として再度読むとよいかもという本は、「独立開業」のカテゴリーにすることとしました。

4頁 「商品づくり、集客、販売、その他のノウハウをコツコツと学び実践した。 ただそれだけのことなのです。 成功するのは簡単です。 サラリーマンならさらに出世するのも簡単でしょう。 年棒を上げるのはさらに簡単。」

 と書いているのですが、サラリーマン時代の著者の年収は500万。 今、成功しているそうなので、まぁいいか。 年商30億円の会社で、5億円の年収ですから、明らかに収支があいません。 結局のところ、著者も情報商材で食っているようです。

24頁 「圧倒的に売るには、お客の欲求を掘り起こせばよいのです。 ・・・ ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)の基本なのです。 ダイレクトメールなどにより見込み客を集客。 コミュニケーションをとってレスポンス(問い合わせなど)を引き出し、顧客の行動を促し、固定客化していくトータルな仕組み。」

 弁理士に置き換えてみて、考えてみると、お客の欲求って何でしょう。 各企業に合わせて考える必要があるのでしょうか。 それとも、共通に欲求しているものをあぶりだす必要があるでしょうか。 しかし、住宅と違って、購入がこれからじゃないんですよね。 ゼロからの用意スタートとはちょっと同じ次元では語れないでしょうか。 弁理士の場合、既存事務所との依頼の歴史が既にあるでしょうから、奪うということなんですよね。 そこら辺が難しいところかもしれません。 となると、中小を狙っていくということになるでしょうか。 その場合なら、この著書の内容が生きてきそうです。 これまで出願していなかったのに出願を持ちかける営業になりますか。 とすると、電気、機械ですかね・・・

32頁 「「お客さんに手を挙げさせる」これがきわめて重要です。」

 まずは、ダイレクトメール等をお客さんに手を挙げれるように届けること、届けるだけでなく、お客さんに理解してもらうことが重要となります。 街角ティッシュ作戦です。

59頁 「私たちが認識すべきことは、お客の感情というのは、つねに疑いと反感で満ち溢れているということ、私たちは、そこにアプローチしていって商品を売らなければならないということになります。」

 既存事務所を利用している企業に食い込むには、そのついている事務所と違う戦略を提案していく必要がありそうです。 これまで出願していないような個人や中小企業をターゲットにするなら、また違った戦略が必要でしょうか。 中小だと数も少ないでしょうから、安定収入という意味では、そこそこの企業をクライアントに持つ必要があるわけで。。。 この本の言わんとしていることは私のイメージからは遠いかもしれません。 既存事務所ではなく、新規事務所を使ってみようと思わせて、今までとは異なる一歩を踏み出してもらうには、どういった戦略によるのがいいのでしょうか。 明細書の書き方PDFを配布するとか、明細書の書き方講演を無料で行ってみるというのも1つの手かもしれませんが、海のものとも山のものとも分からん弁理士を使うかというと・・・ となると、ある程度、分家作戦も仕方なしともいえようかってとこですな。

100頁 「お客の感情に訴えるには 五感に訴えるような商品説明をする あなた自身が右脳人間になる」

 ということなんですが、これって、口悪くいうと、知的詐欺というか、順法的詐欺というかって思ってしまいます。 真っ当なお客さんは取れないので、ちょっと騙されやすい人を騙していく的に読めなくもありません。 ここで、商品を売らなかったり、粗悪品を売ればそれは詐欺ですが、ちゃんとした商品を売るのであれば、それは成功といえると。。。 今の世の中、生き馬の目を抜くことが王道みたいになってきていて、奇麗ごとだけでは生きていけないのも事実なんですけどね。。。 のし上がった人が、それまで支えてくれた人を捨てて、新たに自分があがったステージの住人と連れそうってよく見ますが、途中経過での灰汁落とし的なこともあるのかもしれませんね。。。

150頁 「興味をもった瞬間から、急に目に入り出すのです。」

 これは、多読と同じ考え方ですね。

172-173頁 「①自分の成功の過程をマスコミに流し報道してもらう ②成功の方法をマニュアルにして同業者に売る ③その方法を他業種に応用して売る ④この①~③までの方法をパックにし、コンサルタントとしての自分を売る ⑤マニュアルを細分化して部品として売る ⑥マニュアルのつくり方を売る ⑦インターネットで売る ⑧インターネットで売れた方法をマニュアル化して売る・・・<続く>」

 完全に情報商材ですね。 とはいえ、この情報商材戦略を取れるようになったのは、元の会社を大きくしたことにあるでしょうから、題名と、本の内容は乖離させて読めば問題ないでしょう! 中小企業で売れるようにすることと、年収を5億まであげることには、著者には連続性があるでしょうが、本を読む受け手にとっては連続性はないですね。

206頁 「私の戦略は、あくまでも中身の濃いお客を集めることに徹するというものです。」

 双方向からのターゲット化してWin-Winを作るということですね。 嗜好が多様化しているので、全方向型ではなく、満足度を上げるためにも(口コミでの顧客増大にも繋がる)、マスプロ化するのではなく、あえて、スペシャライズ化すると。 ターゲッティングの仕方、どこの客層を狙うのかという戦略が重要になってきますね。 ダイエーのスーパー戦略の失敗や、昨今の百貨店の集客力の低下とも絡んでくるといえるのかも。。。

208頁 「価値を上げるのは簡単です。 自分のプロフィールを書き、ポリシーを伝えることです。 ・・・ ちなみにベストセラーになる本には特徴があるそうです。 一つはタイトルで、もう一つは、プロフィールです。 これをチラシに置き換えると、一つはキャッチコピー、もう一つは社長のプロフィールということになります。」

 確かに、、、 ブログに置き換えてみてもいいかもしれません。 ブログをやっていると、よく分かります。。。

219頁 「簡単に人の心をつかむ秘策があります。 おもなものは以下のとおりです。 ・・・ ひと言でいえば、自分のパーソナルな生活を話すほどよいといえます。」

 またまた、確かに、、、 既存のシステムに新しく入っていくとき、失敗談を話すと入りやすかったりしますからね。 安心感を与えることになるんでしょうな。 ブログに置き換えても、自分がよく見るブログの一は、そんなブログだったりします。

 最終的には、

246頁 「社会に対しどんな貢献をしたいのか決まっていないことは言うまでもなく、どうして会社をやっているのか、自分が何をしたいのか、なぜ生きているのかについて、腹が決まっていないのです。」

 やっぱり、将来どうしたいかですね。 目標がないといかんのでしょうね。。。 そういう意味で、生きる!ということが目標のときが一番強いのかもしれませんな。。。

 著者のお礼先として、

 神田昌典先生、(株)未来塾岸野塾長、SBSホールディングス(株)鎌田社長が挙がっています。

 

 

本日のキーワード: トラの穴

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2007年12月27日 (木)

税理士 絶対成功の開業術・営業術

開業1年目で1700万円! 税理士 絶対成功の開業術・営業術 山本憲明 インデックス・コミュニケーションズ

 弁理士独立本がないので、他士業の本を読んで勉強してみることにしました。

23頁 「生活費が月々55万円」 「月々の純利益は、少なく見積もっても70万円程度は必要」

 って、ボーナスがないでしょうが、月収70万円だと、年収840万円でっせ。 これって、サラリーマンでも結構な生活ではないですかね。。。 しかも、純利だからきっと手取りで考えたら・・・ 1000万余裕超えですね。 税理士って結構ボロいんですかね。 弁理士1年目で即独立して、1000万円の純利の顧客つくのはとてつもなく大変な気がします。

58頁 「事務所専用物件を借りるとなると、最初は家賃の10ヵ月分は用意しなければなりません。 成長期に移動をすると、資金繰りが大変になってきます。」

 ということで、独立するときには、当初から事務所スペースを確保する必要があるということです。 ただ、弁理士の場合、1人事務所だと、どうみても自宅?っていう住所の方多いですよね。 クライアントのところに出張するという方策もありますしね。 ただ、特許という仕事上の秘密性等を担保するためにも今の時代だとセキュリティーのある程度しっかりした事務所を借りる必要があるでしょうね。

71頁 「やるべきことリスト」と「やったことノート」を付箋を使って整理しているようです。 なお、西田光弘氏の「付箋仕事術」というセミナーが参考だそうです。 因みに、情報商材ですね。

76頁 「お会いして名刺をいただいた方すべてに、はがきを書いていました。」

 独立した時の一つのツールとして覚えておくといい手段な気がします。 いわゆるDMってやつですな。

82頁 「いろいろとお世話になっていた先輩の行政書士、丸山学先生・・・」

 って、この方も情報商材系かと。 弁理士の場合、大きい事務所の場合、大企業相手ですし、あまり情報を発信している事務所&弁理士はいないですよね。 それは、他の士業でも同じですかね。 私の中でも、情報発信と、企業からの安心感というのは、反比例しているともいえるかもとも思います。 独立するなら、どっちに行くか決める必要がありそうです。 なお、著者も、メルマガ発行しているようですので、参考情報は、基本、情報商材系ですね。

89頁 「まず第一に、「ここに相談しても、だまされないな」という最低限の信頼を得ることです。 その信頼を得るためには、たとえば自分やスタッフの写真を載せたり、税理士の登録番号などを書いたりします。」

 って、著者の事務所のHPもそうなっています。 著者は、情報商材やブログも多数やっているようですが、事務所のHPとは相互リンクしていませんね。 事務所のHPでは、ブログや情報商材とのつながりは見えません。 この辺に著者のネットに対するポリシーのようなものが垣間見える気がします。

92頁 「大事なのは、「そんなこと、当たり前だからわかってくれるだろう」」

 これは、マジそうです。 独立してもしなくても、代理人である以上、きっと必要なスキルでしょう。

96頁 HPを作ったら、アクセス解析はした方がよいでしょうね。 著者は、忍者ツールだそうです。 まぁ、私も、形式上のアクセス解析はつけてますが。。。 

101頁 キーワード広告に関するキーワードとして「キーワードアドバイスツール(特定のキーワードが何回検索されるか)」、「入札価格チェックツール(キーワードに対する広告費の入札額)」というので、Yahoo! JAPANで検索するとよいようです。 「滝井秀典氏『一億稼ぐ検索キーワードの見つけ方』PHP研究所刊、」

105頁 「メールマガジンを出すことによる効果は、・・・ 専門的な知識をわかりやすくメールマガジンで送ることにより、信頼度を高めることができたりもします。 しかし、無料のメールマガジンを送ることが、顧客の獲得に直接つながるかは疑問です。 私個人の意見ですが、無料のメールマガジンを書くなら、その時間をホームページの改良や広告のチューニングに当てたほうがいいと思います。」

 だそうです。 経験者しか分からないことだと思いますが、情報発信の仕方、したことによる効果等考えつつ、ネットはやらないといかんですね。 ネットはどうしても個が強く出るでしょうから、間違いに気づくことも遅くなりそうなので注意が必要そうです。

110頁 RSSリーダーが紹介されていますが、ネットのツールを使いこなす必要もでそうです。 ただ、弁理士で、ネットがどれほど有効に活用できるんでしょうかね。 ネットを積極的に活用して営業している弁理士とかはあまりいないような気がします。

 情報商材を作ることについても、記載されているのですが、

映像編集・作成会社として、スタジオ・アンダオ

117頁 「一度買ってくれたお客様は大事にしなければいけない」

 仕事の増やし方として新たなクライアントを獲得する方法と、既存のクライアントからの依頼を増やす方法とかがあるかと思いますが、後者の方が楽ですもんね。 特に、この業界、顧問弁理士という形にはなっていないでしょうが、ある企業が使っている弁理士・事務所は限られていたりしますから、飛び込みってぇのは難しいかもしれません。

 セミナーについても記載されていて、

セミナー講師を養成する講座を開催している会社として、ネクストサービス株式会社

 ファックスDMの送り方にもコツがあるようで、

FAXDMのeパートナー

154頁 「会社を経営しているお客様が直面する問題を解決することができるのは、おもに弁護士・司法書士・社会保険労務士・行政書士などということになります。」

 これに、税理士を加えたものとなるのでしょうかね。 ワンストップ事務所ですね。 公認会計士も、中小企業なら監査は不要なんですかね。 弁理士が入っていないのは寂しい限りですが、会社を経営する上で知財を活用している企業って少ないでしょうからね。 会社の大多数がいわゆる中小企業でしょうし。 まぁ、商標とか著作権なんかは身近に使っているとは思うのですが、権利として活用して他者を排除する必要があるような態様で会社をやっていないですもの(これって、知財を独占権ではなく、排他権として捉えていることになりますな。。。)。 この観点でいくと、日本国の国益の観点での士業という意味では必要な資格ですが、人間が生きていく上で必要な士業かというと微妙な職業ですね。 これって、理系を選んでいる時点でそうなのかもしれません。 とはいえ、新しい物を作るという理系の仕事がもっと魅力的にならなくてはいかんですな。

199頁 「事務所の経費は「固定費」になってしまいますので、」

 って、この辺の経費の考え方はよくわかっていないので、勉強が必要です・・・

 

 今回、情報商材系へのリンクが多くなったわけですが、私自身は、若干、眉唾に思っていたりもします。 中小企業、個人を相手にする仕事というのは、真っ当なのかなと思わず疑問に思ってしまったりします。 古い発想なのかもしれませんし、独立するには甘ちゃんな考えなのかもしれませんが・・・ もう少し、継続して情報系に対する勉強を続けていく予定です。 何のために、弁理士資格を取り、どういった仕事を続けていきたいのか!ということを、とことん突き詰めて考える必要がありそうです。

 

 

本日のキーワード: 情報商材系弁理士

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2007年7月23日 (月)

独立開業

 最近、自己啓発系の本を読みすぎたせいが、乗せられやすい性質の私は独立志向が急激に復活してきました。 一過性のものだとは思いますが、カテゴリーを新設してみました。

 そんな私に一通の手紙が、、、 今は必要ありませんが何かのときに使うかもしれないので、メモ代りに記載しておきます。

 「特許管理ソフトウェア(特実意商PCT) 特許帳 Ver.10」だそうです。 アルトリサーチ株式会社が出しているようですが、特許事務所専用版だと安い方でも標準価格が365,400円もします。 こういったところに関しても独立するなら開業資金として準備しとく必要がありますね。 なお、特許も取得しているようです。 

 特許第3058606号

 特許第3364743号

だそうです。 IPDLと連動させられるところがポイントのようですね!

 「特許帳の中に特許庁」という駄洒落はいいとして、一点だけ提案しておくと、その特徴として、「1.出願前の管理と調査の評価記録機能(受任管理)」というのがあるようなんですが。。。 その中で「クレームマップ」として先行技術調査で抽出した公報を評価付けし、本願の評価を自動的に行えるようなシステムが組み込まれているようなんですが、いくら抽出文献とはいえ、「現状 拒査() 出願中()」というのはいかがなものでしょうか・・・

 因みに、「特許帳」は登録商標ですので、パンフレットにも○Rくらいは入れておいた方がいい気がします。 他人の出願管理を仕事にするなら、まずは自社の知財の管理もしっかりと!というところです。

 

 

本日のキーワード: 特許管理ソフト

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