日本経済新聞あれこれ
2009年7月8日(水)付け朝刊
「世界のM&A 5年ぶり低水準 ファンド主導激減 医薬・資源は活発化」として、
「医薬では1月、米ファイザーが同ワイスを09年上期で最大金額となる644億ドルで買収。 米メルクは3月に同シェリング・プラウを459億ドルで買収することを明らかにした。 資金力に余裕のある大手が事業規模を拡大し、新薬開発などに向けて経営強化を推進している。」
欧米で同業間での大きなディールが動くのは、手元資金は株主へ!という強制力が働くからでしょうか。 株主重視といいつつも、株主に還元するくらいなら、他社を買ってしまいましょうと。 それで、経営陣としては、収入もドンドン増えていき、、、っという。
第一三共、アステラス、田辺三菱、大日本住友となったとはいえ、日本では、まだ大型のディールは動いていないですね。 エーザイ、小野、大塚、塩野義の今後が気になるところです。
まだまだ、創業家が強いのが日本の製薬で大型のM&Aが起こっていない所以ですかね。
2009年7月11日(土)付け朝刊
「製薬中堅の日本ケミカルリサーチ(JCR)は特許切れのバイオ医薬品と似た製法で作る「バイオ後発薬」の量産を始める。」
「JCRの製品は10年初めにも国産品として初めて承認が得られるとみており、本格的な量産準備に入る。」
JCRが販売を予定しているのは、EPOなわけですが、
「EPOの新薬は中外製薬とキリンビールの医薬事業本部が1990年に発売、04年から05年にかけて特許が切れた。 08年度国内売上高(薬価ベース)は両社合計で約1100億円。」
EPOって、アドレナリンとエピネフリンのようなネーミングの違いってありませんでしたっけ???
エスポー(キリン エポエチン アルファ)とエポジン(中外 エポエチン ベータ)です。
なお、JCRは、先立て、本邦でバイオ後発薬として認可されたソマトロピンを販売しているようです。
本日のキーワード: バイオシミラー
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